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冬の免疫力アップ 〜「脾」を元気にする食養生〜

2025年01月14日

寒い冬、体調を崩さず元気に過ごすためには免疫力をしっかり保つことが大切です。東洋医学では、「脾」という臓器が免疫力に深く関わっていると考えられています。脾は消化吸収を担い、体内のエネルギー源である「気」や「血」を作り出します。今回は、冬におすすめの**「脾」を元気にする食養生**を紹介します。脾をしっかり養うことで、免疫力を高め、寒さに強い体作りができます。


🌿 脾とは?

東洋医学における「脾」は、消化器系全般を担当する臓器です。脾は食べ物を消化して栄養を吸収し、それらを**「気」や「血」**として全身に運びます。脾が弱ると、消化不良や食欲不振、疲れやすさ、さらには免疫力低下を招くことがあります。冬は脾の働きが弱まりやすいため、この時期にしっかりケアすることが重要です。


🍲 脾を元気にする食材と食養生

1. 温かい食事を心がける

冬は体温が下がりやすく、脾の働きが鈍くなりがちです。温かい食事を摂ることで、脾のエネルギーを補い、消化を助けます。

  • おかゆ:温かいおかゆは消化に優しく、脾をいたわる食事です。白米や玄米を使ったおかゆに、ナツメや生姜を加えるとさらに効果的です。
  • スープ:温かいスープやシチューは、体を内側から温め、消化吸収を助けます。特に、大根人参などの根菜は脾を強化する食材としておすすめです。

2. 脾を元気にする食材

  • 甘味のある食材:脾を元気にするためには、甘味を含む食材が有効です。サツマイモ、かぼちゃ、にんじん、とうもろこしなど、自然の甘みを持つ食材を積極的に取り入れましょう。
  • 消化を助ける食材:脾の機能を助けるためには、消化に優しい食材を選びましょう。生姜、シナモン、山椒などのスパイスや、白菜、長ネギ、きのこ類が効果的です。
  • 肉類と豆類:脾は「血」を作り出すため、鶏肉、豚肉、豆腐、大豆製品を摂ることも脾を強化します。特に鶏肉は温め作用が強く、体を内側から元気にしてくれます。

3. 食べ過ぎに注意

脾は過剰な食事を消化するのが苦手な臓器でもあります。冬は食欲が増しがちですが、食べ過ぎや脂っこい食事は脾を弱めてしまいます。

  • 適量の食事を心がけ、消化の負担を減らすために、一度にたくさん食べるのではなく、少量ずつ食べることをおすすめします。
  • 食事の後は横にならず、軽い散歩をすることで消化を促進できます。

4. 朝食をしっかりとる

東洋医学では、朝が一日のエネルギーを作る時間帯とされています。朝食をしっかり食べることで、脾がしっかり働き、体に必要な栄養を効率よく吸収できるようになります。

  • 温かいおかゆやスープを朝に摂ることで、胃腸が活発に動き、エネルギーを作り出しやすくなります。

5. お茶でケア

脾を元気にするお茶としては、生姜茶黒豆茶が非常に効果的です。

  • 生姜茶は体を温め、消化を促進します。寒い季節にぴったりのお茶です。
  • 黒豆茶は「血」を補い、脾を元気にする作用があり、免疫力の強化にもつながります。

🌸 まとめ

冬は脾が弱りやすい時期ですが、適切な食養生を心がけることで、免疫力を高め、体調を整えることができます。温かい食事を中心に、脾を元気にする食材を積極的に取り入れ、食べ過ぎに注意して消化を助けることが大切です。
また、朝食やお茶でのケアも効果的です。日々の食事で脾をいたわり、寒さに負けない強い体作りを目指しましょう。